金言−315:時のつながり

毎年恩師の誕生日に花を贈ってきましたが、今年は砂時計を選びました。
内部のカラービーズが重力に逆らいながら上昇する意外な30分の逆砂時計です。
やわらかなビーズの動きは無音で、だいたいの時間の経過を知らせてくれます。デ
ジタル時計や機械時計が時を刻むのに対し、砂時計は時のつながりを表現します。

大人の社会に疑いを持つことなく、がむしゃらに働いていた頃、毎年この12月に
なると連日深夜まで残業をしていました。締め切りのある大きな仕事が終わる日、
ふと思いついて深夜の2時に事務所の電気を消しローソクの火をともしたバースデ
ーケーキを上司のデスクに運びました。たまたま、この日が誕生日でした。後日、
この人は涙を流して喜んでいたという話が伝わってきました。以来、会社が変わっ
てもこの人が定年退職した後も、何かしらささやかな贈り物を続けています。

デジタル時計は、過去も未来も表現しません、ただ、今この瞬間を刻んでいます。
砂時計は、時の経過を目に見える動きで知らせてくれます。砂時計は、防衛省のス
キャンダルと異なり、取引関係が全く存在しない人物への贈り物です。見返りは、
あの若い日の感動を今につなぎ、追体験するためです。

◆あとがき

妻に期待すること。

1)会社から自宅へ、夫あての電話があった時に期待される妻の対応:
  会社:「xxさんはいらっしゃいますか。」
  妻:「主人は、xx時に戻るといって、外出しました。」

解説(上司の指示事項)
「xx時頃戻ると思います」というような不確かな応えをしてはいけない。「主人
はxx時に戻る」と伝言を残して外出しました」と応えること。たとえ、夫がxx
時に戻らなくても、それは外出した夫の事情になり、妻の答えには波及しない。」

2)本社の課長と、事業所の支配人が入れ替わった。双方の奥さんの答え。
  社長:「ご主人の仕事がかわってどうですか」
  事業所に異動した社員の奥さん:「主人の仕事がひまになりました」
  本社に栄転した社員の奥さん:「前と変わりません」

解説(社長の金言)
期待される答えは、後者。常に全力投球しているのだから、昇進しても「前と変わ
りません」という答えが望ましい。

以上が、普通のサラリーマン家庭での話題です。夫の取引先に妻の肩書きで金品の
おねだりをするのは、期待される妻の姿ではありません。

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