金言−316:借金は財産

1)米国のある悪名高き盗人⇒盗む
この人は毎朝教会の前を通る時に、いつも同じお願いをしたそうです。
「神様、私に健康と力をお与えください。あとは盗みます。」

2)某百貨店グループの元経営者⇒借りる
この人は、「借りる」で連日経済面のネタを日経新聞に提供しました。次から次へ
と、多角的な合弁・提携事業着手を公表し、その多額な事業資金は提携企業や金融
機関から借りました。当時、借金は財産だとその企業グループの社員は学びました
。個人で返済できそうな額なら債権者は冷酷に取り立てますが、その額が巨額だと
殺さずに「金の卵」を少しでも多く産んでもらう方を選ぶしかなかったからです。

3)酒乱の営業マン⇒返さない
「金になる案件はいくらでもあるが、それに着手する資金が自分にはない。だから
パートナーになって出資してほしい」と営業活動をします。巧みに手にした資金
は、大半を酒代に浪費。営業案件は酒席のご乱行のためになかなか成約までいきま
せん。そのうちに資金が底をつきます。そして、この人の強みは、義理も人情もコ
ンプライアンスもすべて関係なく、借金は返さないということです。

4)健康と気力
共通していることがあります。盗むにしても、借りるにしても、また返さないにし
ても、健康と気力がないとうまくいきません。盗むチャンスをじっと待ち、相手が
貸してくれるまではあらゆる努力を惜しまず、また返済の催促を右から左に軽く受
け流す胆力がないと窮状をしのぐことができません。一時的なアルコールの力では
不十分です。酔いから醒めれば、辛い現実が待っていますから。

◆あとがき

あるバーゲン会場で耳にした話です。3900円の値札のついた商品を、ワゴンセ
ールで「1000円均一」をはじめました。この会場の受付嬢がその特価品のなか
から売れそうなものを3個買い、特価の札をはずして3000円で、受付のテーブ
ルで売り始めました。この受付嬢は3000円で3個仕入れて完売し、9000円
の売上、6000円の小遣いを稼ぎました。この受付嬢は、もちろん、しっかりと
バーゲン主催者の事前了解を得ていました。

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