金言-204:自分流

沈むはずがないとされた頑丈な豪華新鋭客船タイタニック号は、氷山に接触して沈没
しました。沈没するまでに3時間海上に浮かんでいたそうです。

ボーイング707型機の直撃を受けても衝撃に十分耐えられるように設計された超高
層ビルは911のテロ攻撃で崩壊しました。ツインタワーは飛行機が突っ込んでから
崩壊するまで102分ありました。

沈まない船が沈んだ理由、崩壊しないはずのビルが崩壊した理由はともかく、多くの
犠牲者をだした大惨事の原因は安全対策の不備、緊急避難の失敗と混乱とされていま
す。タイタニックでは3時間、ツインタワーでは102分、避難する時間がありまし
たが、安全性への過信が犠牲者の数を増やす結果をもたらしました。インドネシアの
津波でも自分だけは助かると勘違いしてたくさんの人が逃げ遅れました。

風説の流布といいますか、天下大乱の際には、混乱状態でデマが飛び交い、状況判断
を困難にします。911の惨事でも日頃の危機管理対策に沿って数多くの人たちがビ
ル崩壊前に避難を終えて危機を脱しています。そういう人たちは、デマや乏しい情報
による誤った状況判断に惑わされることなく、粛々と避難したにちがいありません。

今日はいくら投資していくら利益を確保するかというビジネスでも、同じようなこと
が起こります。トレードの世界では、アナリスト、エコノミスト、株屋、ワイドショ
ーの経済評論家たちが、なにかと騒ぎます。そういうときに、彼らが発する騒音にわ
ずらわされず、自分のスタイルを維持し、やるべきことを淡々と実行するトレーダー
が生き残るそうです。

「連帯を求めて孤立を恐れず。砦の上に我らが世界を。」と30~40年も昔、催涙
ガスに涙を流し冷たく痛い放水を逃れながら、キャンパスで先輩が叫んでいました。

「トレーダーは、いつも孤独であるべきだ。自分と向き合い、心静かに、自分流のト
レードを貫こう。」と先輩トレーダーがアドバイスしてくれます。

緊急避難でも、商売でも、自分流を貫き、「信念」をまげてはいけません。

◆あとがき
岐阜の無所属政治家は、郵政民営化法案に反対して衆議院選挙で当選しました。その
後国会での法案採決では一転賛成票を投じました。候補者の主張に同意して1票を投
じた地方の民意が国会で代弁してもらえなかったわけです。よくあることかもしれま
せんが「信念」を曲げたオネーチャンはもはや政治家ではなく政治屋に格下げです。

昔お世話になった会社では、日本がまだバブル景気を謳歌していた頃にもかかわらず
、当時の上司が、部下(管理職を除く)の有給休暇未消化の買い上げを社長に直接辞
退を申し入れました。サラリーマンが気楽な稼業といわれた時代で、有給は消化しな
いと年度末にその日当相当額を一時金として支給してくれたのです。勤め人にとって
はボーナスみたいな臨時収入を、受給対象ではない管理職が一方的に社員の総意とし
て辞退してしまったのです。さらに納得できなかったのは、辞退したことを後日知ら
されたことでした。

勤め人は、部下を踏み台にして点数稼ぎをする上司を罷免することはできません。株
主なら、経営者を選ぶことができます。そして国民は選挙で政治家を選ぶことができ
ます。次回の選挙では、従業員の期待に反した上司へのお仕置きの分を加味して投票
したいと考えます。

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