金言−314:素人感覚

裁判員制度は、市民が刑事事件に参加して、裁判官と一緒に、有罪・無罪を判断し
、有罪の場合には、言い渡す刑まで判断する制度で、平成21年5月までに実施さ
れることになっています。現在、実施の準備として、模擬裁判が行われているそう
ですが、裁判のプロと素人である市民の常識との違いがわかってきました。

「計画的なら量刑を重く、偶発的なら軽くする」刑事裁判の常識が、市民に通用し
ない恐れがでてきました。ある模擬裁判で、「カッとしての犯行ならまたやるはず
」ということで、「計画性がないなら再犯の恐れも強い」として重い刑を市民が選
びました。(日経新聞、平成19年11月14日朝刊記事の一部引用)

刑事事件に市民感覚を取り入れることを目的とする裁判員制度には、裁判のプロに
は理解できない素人感覚との落差が表面化しています。こういうことは、日常業務
では、よく経験することです。

1)芸術文化の世界での落差
前衛的な芸術は、素人には理解されない、理解されないことが前衛的なのだと前衛
的アーティストがいいます。そうかもしれません。しかし、凡人の素人は、理解で
きないので、その前衛的な芸術に感動しません。

2)広告表現
プロが提案した広告表現(デザインやコピー)を、クライアント側はその職場にい
る従業員=広告表現分野の素人に感想を求め多数決で評価しようとすることがあり
ます。プロの表現方法には、素人のクライアントが受け入れやすい無難なものと、
少し前衛的な仕掛けをしてリスク負担を求めるものがあります。クオリティやイン
パクトの面では、前衛的なほうが当たればサプライズになるのですが、外れるリス
クがあります。そのリスクをとりたくないクライアントは、無難な表現で仕事を右
から左に流します。

3)余談
時々、何でコンナコマーシャルを流すのか理解できない半端なCMを見ることがあ
ります。これは、クライアントがリスクをとったのではなくて、制作会社に騙され
た結果だと想像します。

◆あとがき

快晴・微風。特に微風は、自転車には大事な要素ですが、今週、その快適な日の早
朝、高尾山に行ってきました。登山というほど負荷が高くないので、気軽なウォー
キングです。頂上からの眺める富士山には雲ひとつなく、素晴らしいものでした。

帰りに気分転換に初めて下りのリフトに乗りました。驚いたことに、乗り場は動く
歩道のように水平エスカレーターになっており、乗り場の動くスピードが、リフト
のスピードの差とうまく調節されていて、大変乗りやすかったです。スキーリフト
の場合は、乗り降りのときスキーを滑らせるので、問題ないのですが、普通の地面
では乗り降りが厄介だと思っていたので、感動しました。

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