202109-582:TO DO 1日100件

ビフォアコロナ時代、ヴァンドーム広場のとあるブティックに立ち寄ったときのことです。デスク一面にポストイットを貼って、処理するごとにポストイットを剥がしているスタッフがいました。
広いデスクにたくさんのポストイットを貼ることで、たくさんの案件をテキパキと処理していることがよくわかります。ご本人もポストイットの数が自慢だったと思います。
日本でも、むかし黒柳徹子さんが長寿番組でテーブルにたくさんのメモを貼っているシーンがありました。今は見かけません。経年劣化で、処理能力が減退したためかと想像します。

勤め人時代の最盛期は、ヴァンドームのスタッフと同じように、1日に最大100件程度のTODOをこなしていました。ストレスで帯状疱疹とか頭痛、耳鳴りなどを乗り越えて一人前になっていくと先輩や上司に教わりました。事実、たくさんの案件をこなしていくうちに、耐性がつき打たれ強くなります。

ふと思うに、たくさんのTODOを右から左に処理できたのは、若さというよりは、取引先や交渉相手と対等か、かなり優位な立場にいたから可能であったと思います。相手に、持ちかえって社内で検討して返事をするとかいう猶予を与えなければ、案件はどんどん進みます。外資では、交渉の現場でファイナルアンサーができなければ相手にされません。返事ができる人に代われといわれます。

今は1日1件に絞っていますので、最盛期に溜め込んだポストイットが減らず、断捨離の対象になっています。

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