金言-1039:髭剃りを楽しむ

1回目の転職はバブルの始まりの頃で、当時は右肩上がりの経済で企業は定期昇給を実行していました。上昇志向の転職や離婚など現状を大きく変えることが市民権を得ていない時代。いい学校を卒業していい会社に入ることで安定した中流以上の暮らしができることは、世の中の定説でした。現状に不満はありませんでしたが、新たな地平で、まだ見たことがない景色を見たいと思っていました。
退職により、勤め人の服装やヘアスタイルの縛りから解放されました。次の仕事まで10ヶ月ほど充電期間があったので、まずは調髪や髭を剃ることをやめました。
なにしろ、平日の昼間に街を歩くと、他人の目が気になる時代でした。根性なしで、フリースタイルは1ヶ月も続きませんでした。

定年前に勤め人を卒業し、起業し事業主になりました。また、縛りがなくなりました。ただし、商いは第一印象が重要なので、取引先に違和感を持たれるような服装や髪型はビジネスチャンスを逃します。調髪、髭剃りはビジネスマナーの基本です。
コロナ禍ではマスク着用で商いをします。テレワークでは支障ありませんが、リアルな現場では、取引先と飲食の機会にマスクを外します。ですから髭剃りはかかせません。
テレワークが増えると、通勤時間の分が自由に使えます。そこで、長年気になっていて未着手のことに手をつけ始めます。そのひとつとして、電動シェーバーでささっと髭剃りをやめ、バーバーのように時間をかけて丁寧にやってみようと思いました。
まずは道具を揃えます。魚釣りやゴルフと同じで、楽しめる道具を揃えてスタートです。

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