金言-180:逆走している

昨日、ママチャリでユニクロに買い物に行きました。歩道の左端を走行していたので
すが、前から右側を自転車で向かってくる高齢者がいました。まさかと思いましたが
、左側を走っている対向自転車をよけようとしません。少し変だと思いましたが、危
険を回避するため、車線変更せず左端を徐行しました。向かってきた高齢者はすれ違
いざまに、いろいろなことを叫びました。意外だったのは、「お前は逆走している、
ここは一方通行だ」と叫んだことです。

この人は、毎回同じことをしているのではないかと思いました。一般的に、右側でも
左側でも道路の端を直進してくる対向車(軽車両)がある場合、歩行者感覚で、左か
右へ進路変更して(歩道の中央を走って)衝突回避をします。そういう日常的なすれ
違いとは異なり、今回の対向車は進路変更をせず徐行したので、この年寄りは衝突回
避のため、直前で不本意ながら進路変更をさせられたわけです。そして年寄りはすれ
違いざまに相手を罵倒しました。

この歩道は幹線道路(国道)に沿ったガードレールのある歩道で、白線がひかれてい
て自転車走行が可能です。一方通行を逆走していると怒鳴られ、こちらもかっとして
、振り返って、この年寄りに「おい、ちょっと待て。」と大声を出してしまいました
。ちょうど道路は渋滞中で乗用車のドライバーの視線を感じたので、すぐ現場から離
れました。

現場を逃げるように走っているときに、あの年寄りが叫んだ「逆走している」という
言葉が気になりました。日常生活のシーンで、歩道を自転車で走っているときに耳に
することのない言葉です。こういう言葉を聞くとしたら、乗用車で一方通行を無視し
て進入して出口で官憲に捕まった時ぐらいかと思います。なので、この言葉を発した
あの年寄りが気になりました。もしかしたら、一方通行だったのかとふと思いました
が、周囲を見回せば、現実にもどります。前後に同じように左側を自転車が複数台走
っています。

あの年寄りは精神を病んでいると勝手に診断することにしました。恐ろしいことです
。思い込むと、世の中がどうであれ、自分の判断を疑いません。会社の上司にこうい
う輩がいると、常識で作業している健常者には、常に正面衝突の危険があります。

ITバブル華やかな頃、拒否権と人事権を振りかざしで常識を無視してわがまま走行
を繰り返していた上司がいました。昨日の年寄りの行動はこの上司と同じです。こち
らが道路の左端を徐行しながら走っていても、前から来る年寄りにとっては、自分の
走っているレーンにある障害物なのです。進路を妨害する邪魔者であったわけです。

春になり暖かくなると、精神を病む人が巷に出てきます。自分がその仲間にならない
ように気をつけます。

◆あとがき

声を出して文字を読む(音読)ことは老化防止に効果があると聞きました。そこで、
静岡の叔父から薦められた「般若心経」の音読を始めることにしました。まずはCD
を買って専門家の読経を聞きました。

300文字に満たない短い経典ですが、読経は途切れなく最後まで続きます。どこで
息継ぎをするのかと気になりました。何人かで唱和しているのでだれかが息継ぎをし
ても全体の音は途切れません。そこでつかぬことを聞きたくなりました。全員が同じ
ところで息を継いだら、一瞬無音になりませんか。(木を見て森を見ず)

「君たちは逆走している、ただちに走行をやめなさい。」と甲高い声がスピーカから
飛び出してくるかもしれません。

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