金言−341:威儀を正す

富士市の叔母の葬儀に出席したときのことです。僧侶が登場する際に「威儀を正し
てお迎えください」と葬儀屋さんの司会者が参列者にいいました。通常、僧侶が斎
場に入退場する際に、合掌を促されますが、「威儀を正して合掌して」といわれた
のは初めてのような気がしました。どうすると威儀を正したことになるのか不明で
したが、とにかく、背筋をのばし、合掌しました。

今年の夏場所は、日本の大相撲の伝統を圧倒的な強さで捻じ曲げてきたモンゴル出
身の横綱を、ヨーロッパ出身の大関が打ち負かして初優勝を飾りました。負けた横
綱は、日本的な重厚な王者の風格より猛々しい覇者の闘志を好むようです。この横
綱と対象的な力士が、景子さまと結婚した横綱です。この人は、ハワイ出身の巨漢
と対峙したときも優勝がかかっている一番でも、感情を表にだすことなく、粛々と
戦い、勝ち続けました。この人の蹲踞(そんきょ)が、威儀を正して対峙する模範
的な姿勢のひとつでしょう。

負けたら優勝を逃すどうしても勝ちたい一番、負けたら次はないかもしれない勝負
、そういう追い詰められた局面では、威儀を正して、粛々と、美しく、前に出てい
かないといけません。それができるまでには、多額の授業料とかなりの時間を求め
られます。どうせ、振り返っても味方はだれもいませんから、せめて、淡々と、踏
み出していきたいものです。

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