202303-370: ペット犬を飼う件

脳科学者は高齢者の認知症予防にペット犬を飼うことをすすめます。パートナーとして飼育することで、独居老人がペットに話しかけ散歩ではヒトとの接触が増えますので孤独が癒やされ散歩で運動不足も解消されます。
ところが落とし穴がいくつかあります。犬の飼育関連の本を12冊読み、ペットショップに3回通い店主に話を聞いて学習しました。
まず、健康寿命の上限に達している団塊の世代が飼い主になると、寿命15年のペット犬のほうが生き残ります。高齢の飼い主が散歩で怪我でもすれば寝たきりになりペットの世話も無理です。それに維持費の負担があります。ざくっと月額2万円強です。初期費用を含めれば15年でかなりの額になります。年金では2000万足りないとか話題になりましたが、ペットが病気や怪我をしたら医療費支出が飼い主の分より多くなります。
ペット犬を飼うことで期待できる癒しや認知症遅延効果と飼育による日常生活のしばりや経済的負担増を比較すると、リスク優先の立場からは飼育にはネガティブな気持ちになります。
仕事を引退し年金生活になり、他人の都合に合わせて行動することがなくなり、自由に自分の時間を使えるようになりましたが、自由に使える時間がペット犬の寿命より短いことを思い知らされました。でも仕事をしているときは、ペットを飼う余裕は100%ありませんでした。代替案はレンタルペットの利用です。楽しみが増えた気がします。
別件ですが、動物病院は供給過剰のようです。町の獣医さんたちは去勢手術から始まりワクチン接種、健康診断、トリミングなどいろいろなサービスを提供して飼い主を囲い込む営業努力をしているそうです。

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