鈴木一郎さんは毎朝カレーを食べていたといわれていました。本人は毎朝ではなかったが、同じことを続ける意味を若者に伝えています。
バブル全盛の頃、商社マンが世界中でジャパンアズナンバーワンとして日の丸を背負って商いをしていた頃、同じようなことを確かスターフェリーの船内でイトチューの幹部から教わりました。ワインに関するtipsです。
灰皿のような金属片を首からぶら下げたウェイターがワインのうんちくをトークショーで語っていた頃です。
ワインの味は、同じモノを飲み続けていれば簡単にわかるようになるということでした。いつも飲んでいるワインと比べて重いとか軽いとかフルーティとか濡れた子犬の匂いとか、違いがわかるようになるわけです。
以後、お茶でも靴でも衣服でも、一業種一社・ワンブランド・ワンメニューにしています。これを続けていると、一郎さんと同じようにちょっとした違いがわかるようになります。
そして違いがわかると、これは危ないとかも気がつくようになりリスク回避にもつながります。いいことばかりです。
「同じものを毎日食べ続けていると、わずかな違いに気付くようになる。同じメニューなのに味が違う、作っている人が違うのかなって。小さい違いに気付ける感覚を持ってほしい。(野球を)うまくなろうと思ったら、それはすごく大事」