202004-182:L字回復では生き残れない

タイ国で開催されたコンテストで世界一になったことがあるタレント・飲食店経営のコスプレおじさんがトークショーで話してくれました。3店舗経営しているなかで2店は休業、1店は弁当を店先に並べてテイクアウトで営業再開とのことです。家賃が80万、人件費が200万で月に280万はかかり、それに仕入れや改装費、什器備品のリース代、水道光熱費、借入金の返済など国と都からの補助では足りないし、今すぐに必要なのに支給はいつになることやらと先行き不透明な状況です。

5月6日までの緊急事態宣言が1ヶ月程度延長となりそうな気配です。東京商工リサーチのサイトhttps://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/では連日コロナ関連倒産の速報が掲載されています。
トランプ大統領は選挙を控えて強気で楽観的なV字回復を煽っています。我が国はメルトダウン・放射能汚染を誘発で東日本と首都圏が危うくなって有権者の信頼と期待に応えられなかったアマチュア政権と似てきました。

L字回復という相場の占い師がいます。未曾有の不況が底入れした後、米国レッドチャイナのようにV字回復が期待できず、横ばいとなるという専門家の見立てです。そうなると債務を抱えながら、旧正月以来金融業者から追加で借りたカネの返済は困難です。投資の世界では半値戻しが定説です。まずは損した分の半分を取り戻すということで、倍返しは半沢直樹のドラマの筋書きです。1Qの損失を2Q3Qで返済すのは無理かもしれません。
一方リンゴマークの会社は1.3兆円の現金を持っているので休業中の店の従業員の給料は会社が溜め込んでいる現金で支給しさらに自社株買いもすると四半期決算で公表しています。
弱肉強食の商いの世界で生き残るのは損をしても金融業者のカネを当てにしないで済む会社というわけです。

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