202004-170:過剰な喫煙と肥満

古代の中華圏では、富と権力を目に見える形で表現する手口として肥満体がありました。食料供給が不安定な社会で過食は富裕層の証明でした。絵画でもボスが特に大きく描かれました。現代の先進資本主義国では、肥満体は自制心に難ありの人物または消化器系の疾患を病んでいると評価されます。
東アジアの小国の3代目は、トップの座を継承して以来、国民も取り巻きの幹部も腹心の女性もスリムな体形のなかで、独り肥満体で報道されるたびに体重増加が一目瞭然です。
「過剰な喫煙と肥満」は寿命を縮めることは明白なはずなのに、権力維持を最優先し、その結果生じるストレスに過剰な飲食・喫煙で対抗しているのかもしれません。

自分なりの経験では、給料より接待費の方が多かった数年間、飲食を伴う接待はストレスでもありました。濃密な接客サービスを伴う飲食は接待の対象外としましたので、勤め人が1日に飲食で計上できる金額は大した額にはなりませんが。当時のビジネスマンは過剰な喫煙と肥満を嫌いました。喫煙は健康管理を軽視、肥満は自制心の欠如ということで信頼性を疑われる所作でした。

現代の競争社会で肥満体を維持増長できるということは、古代中国と同じで周囲に覇権を危うくする天敵や強敵がいない証でしょう。その結果重体になるなら天命に違いありません。

【4月21日 AFP】北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が今月に入り心臓血管手術を受け、現在も治療を受けていると、韓国の北朝鮮情勢サイト「デイリーNK(Daily NK)」が報じた。米CNNは米当局者の話として、金委員長が「術後に重体となった」との情報を米政府が「注視している」と伝えているが、韓国大統領府は「特殊な動きは確認されていない」と否定的な見解を示している。
金委員長をめぐっては、祖父の故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)国家主席の生誕を祝う今月15日の記念式典に姿を見せていなかったことから、さまざまな臆測が広まっていた。
デイリーNKは、金委員長が現在も平安北道(North Phyongan Province)の別荘で療養中だと報じており、また北朝鮮国内の匿名筋の話として「金氏の心臓血管治療の直接的な原因は過剰な喫煙と肥満、そして疲労だ」と伝えている。
ただ、青瓦台(韓国大統領府、Blue House)の報道官は「事実を確認できるものはなく、これまでのところ北朝鮮国内での特殊な動きは確認されていない」としている。(c)AFP

金正恩氏、手術受け重体の報道 韓国政府は否定的見解より

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