金言-129:スピード感と信頼性

パターン1
仕事は丁寧。間違いがほとんどないので、安心して仕事を頼める人。手離れに、少し
時間がかかることが難です。

パターン2
二つ返事。期待以上のいい返事をしてくれます。初期のスピード感は抜群です。しか
し、頼んだ仕事がなかなか仕上がりません。大丈夫です、自信ありますと受けてくれ
ますが、時間がたってから、がんばったけれど期待に応えられなかったといってくる
ことがあります。リップサービスを勘違いするとがっかりさせられます。

パターン3
気持ちよく、頼みごとをきいてくれます。内容に応じて、担当部門へ振り分けてくれ
ます。自分が担当の場合は、相手の期待を裏切らないよう少し時間をかけます。

パターン1に、生物は頼めません。お願いしているうちに鮮度が落ちてしまいます。
パターン2に、大事な仕事は頼めません。失注のリスクがあります。
パターン3に、つまらない仕事は頼めません。次から受けてくれません。

スピード感があって、信頼性が高いと、価格の問題が解決する場合が多くなります。
信頼性があるということは品質が良いということでもあります。スピードがあるとい
うことは、運転資金の回転が早くなります。回転が早ければ、多少割高でも、数をこ
なすことで薄利から生じるリスクを軽減できます。もちろん、短納期、高品質で、さ
らに低価格なら優位性が生まれます。

最近気になるのは、ホワイトカラーの生産性向上が、事務方にまで波及しているかど
うかという点です。IT企業でいえば、営業がすばやく開発案件を獲得し、技術部門
が納入期限内に、きれいにしあげて納品するという一連の業務を流した場合に、次に
問題になるのは支払いです。果して、現場が利益確保を狙って短いサイクルでがんば
っていることを、管理部門の現場はどれだけ理解しているでしょうか。売上関連の書
類捺印や支払処理のための手続きにスピード感がない会社があります。大企業だから
とか当社はチェックが細かくて書類手続きに時間がかかるとかいう理屈はとおりませ
ん。スピード感のある企業が大きな会社に成長していくのです。

◆あとがき

中国では一人っ子政策で、2人目からは戸籍がないということを大企業出身で中国通
といわれている日本人から聞いていたのですが、実は違う話もあるようです。日本で
仕事をしている中国人ビジネスマンから直接聞いたのですが、日本滞在中は一人っ子
政策が適用されず、滞在中に子供が2人以上になった場合、中国で戸籍がもらえるそ
うです。30代の方ですが、すでにお子さんが2人いらっしゃいます。

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