201902-44:手土産で感謝の気持ちを見える化

最初の職場には、年中無休の従業員用理容・美容施設がありました。ご夫婦で理容師・美容師をされ、従業員用ロッカールームのあるフロアの1室で営業していました。24時間年中無給の職場なので、従業員は中抜けや夜勤明けのアイドルタイムに割安料金で利用していました。会社の補助がありました、社員食堂みたいなもので福利厚生でした。
どこの職場にも斜に構えて群れから距離をおく人たちがいます。価格よりも、プライバシーが守られないのを嫌ったような気がします。
バーバーは社内のうわさの宝石箱です。マスターは良く知っていました。おそらく、少し本当のことを混ぜた噂話を調髪中に聞かされているので、統計処理すれば本当と嘘がだいたいわかってしまいます。長年調髪をしていると、その人の髪や肌で健康状態や金回りも見えてきます。ユニホームの下に清潔な下着を着用しているとか、歯の手入れをしているとか、高そうな時計や靴だとか、足もとを見ればわかります。この人は順調にカネを稼いでいるか、それともあぶく銭以上のカネをギャンブルに使っているとかいないとか。性同一性障害なんかも、わかってしまいます。剃刀を当てるときにチラッと異性の下着が見えたり、香がしたり。
そんなこんなで、当時はバーバーに月1回以上通っていましたが、かならず手土産持参でした。20代の頃からやっています。大蔵省の役人であった父の処世訓でもありました。国家公務員の父はもらう方、役人を嫌った息子は私企業で差し出す方。手土産を毎回持参して歓心が買えれば安いもの、ネガティブキャンペーンの餌食にはなりません。そうやって生き残ってきました。あれから半世紀以上経過して、まだ手土産は継続しています。今まで生き残ってこられたのはこの人のおかげという先輩後輩の方々には、自分なりの感謝の気持ちを見える化している次第であります。

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