金言-31:デジタル・ジャングルの基本的法則

1)オーナー: 米国大学院で最初に電子商取引をテーマに博士論文を書いた学者

2)「大が小を必ずしも食わない」
ITの急成長が企業規模を縮小している。米国経済において、ますます多くの経済活動が中小企業によって行われている。ITや他のハイテク産業の普及によって、従来ひとつの企業が行っていた経済活動が、アウトソーシングなどを通じ、別の企業によってなされるようになり、大企業の分解が起きている。

3)「速いものが遅いものを食う」
経営者は常に市場の変化をモニターし、新しいビジネスモデルを予期し、自社の既存の前提に挑戦し続けなければならない。待って様子を見るという時間的余裕がなくなっている。常に革新を進めなければならないと感じている企業は、ますます新旧のサイクルが短期化している。金融サービス産業においては、毎週のように新しいバートナーシップ、アライアンス、新商品が発表になる。

◆あとがき

SI企業で、3回仕切りなおしをしてやっと上場した会社がありますが、この会社の経営者はいつの間にか、初心(きらりと光る中堅ベンチャーを目指す)を忘れて、この業界では大企業であると勘違いをはじめています。それぞれ社有車に専属のショーファーと秘書を配置して、会長と社長のダブルキャビネットで会社を運営しています。当然、ランニングコストは高くつきますので、社員の福利厚生や人件費をカットして経費削減を断行しています。社員のモラルはさがり、意思決定にはグレーな臭いが漂います。経営者は利益確保のみに関心を持っていると公言し、下方修正も株価下落も織りこみ済みです。

負け組みさんは、自分のポジションを理解できるほど賢くないようです。

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