金言−752:格差社会の事象

バブルがピークアウトした頃、日本市場での事業展開に関するコンサルサービスを
数社の海外ブランドに提供していました。そのクライアントの一つがたくさんのバ
ックオーダーを抱えてチャプター11を申請し日本市場から撤退しました。
年800万円のコンサル契約が最終年度は400万円もらって解消となりました。
当時、クライアントは順調に日本の販売先から受注し台湾で生産をしていましたが
、日本からの受注が増えたときにサプライチェーンが機能しなくなりました。資金
繰りに行き詰まり、生産ができなくなりました。資金不足で受注した商品を納品で
きず倒産となりました。
製品は好評で、受注活動もうまくいっていたのに、誠に残念な結果でした。つなぎ
資金が用意できれば生き残ったかもしれません。不運でありますが、天寿であった
かもしれません。年間800万円のクライアントを失ったことも、日本市場にはご縁
がなかったものと諦めたわけであります。
昨今は、資金不足ではなく、人手不足で店舗数を縮小し、営業時間を短縮している
企業が増えているそうです。労働人口が減少しているのでしょうが、働く場所がな
くて困窮している実態もトークショーのネタになっています。一方、なんでそんな
に儲かるのかというお金持ちの優雅な暮らしぶりを、売れっ子芸人たちが紹介して
います。
これが格差社会の事象のひとつということなのでしょう。

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