金言−753:真っ赤なポルシェを颯爽と

昔話になりますが、若者が衣食住を削った分をマイカーにつぎ込んでいた時代があ
りました。団塊の世代はそういう暮らしを経験しています。
そんな良き時代でよく覚えているのは、六本木や西麻布あたりで、同世代の女性が
左ハンドルの真っ赤なポルシェを颯爽と乗り回しているシーンでした。第三京浜で
はなく、日中の繁華街を小気味よく転がすには馴れと土地勘が必要です。
なぜ覚えているかと申しますと、外車を何台も所有するために24時間働いていた
友人が、外車を手に入れるたびに試運転を兼ねて1晩運転させてもらえる機会があ
ったからです。件の真っ赤なポルシェと同モデルを運転したことがありました。ロ
ーでふかせばあっという間に次の信号にぶつかります、ある程度回転数を上げない
とシフトチェンジができません。回転数が不足気味でギアを入れようとするとなか
なか入りません。なれない右掌にはマメができてしまいます。
操縦が難しいスポーツ車を若い女性が軽快に転がしていたわけです、本当に恐れ入
りました。
昨今、運動不足解消とボケ遅延という健康寿命に貢献が期待される自転車に本気で
乗り始めました。そこで、あの真っ赤なポルシェのお嬢さんと同じシーンが再現さ
れています。お嬢さんたちが、ヒルクライムをやっているのです。
サイクリングやポタリングは、デュアルスポーツではないのでスピードを競うこと
はありません、晴れた微風の日に独り楽しむことにしています。それでも情けない
と思ったり、勝てないなと思ったりしながら日々精進しております。

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