金言−380:スポーツビジネスも経済不況で氷河期を迎えている

2月9日、日産は企業スポーツ活動をすべてやめると発表しました。モータースポ
ーツ業界では、ホンダ、三菱が自動車レース参戦中止を決定し、自動車産業がスポ
ーツの「タニマチ」の主役ではなくなったことが明らかになりました。余談ですが
、日産は社会人野球から最近退場しましたが、優勝したこともあるプリンスホテル
は、かなり前に撤退しています。この会社は、1970年代にボウリングブームが
ピークに達し飽和状態になると、SBCというボウリングチェーンを大胆にロスカ
ットしたオーナーのDNAを引き継いでいるかもしれません。

1980年代、ベトナム戦争がニュースにならなくなり経済成長が経済バブルへと
展開していく節目に、外国スポーツ用品メーカーに転職したビジネスマンは、ドイ
ツ本社での面接でドイツ人経営幹部に次のようにいいました。
「戦争で混乱している社会では、スポーツ用品は売れない。世界平和を望む。平和
な世の中で真価を発揮する製品を扱う会社で誇り高く働きたい。」

昨年まで(米国発の金融不安が深刻化するまで)、スポーツ用品業界の業績は環境
保全・健康志向に支えられて順調でした。今年は、スポーツを職業とする高額所得
者層を支えるスポンサー企業の多くが赤字決算に追い込まれ、業績下落トレンドに
転換し、この業界も氷河期を迎えることになりました。

今なら、「100年に1度の経済不況下ではスポーツ用品は売れない。国家的経済
再生プロジェクトで注目されるサービスを提供する組織で働きたい。」ということ
になるでしょう。しかし、担当窓口がどこにあるかわかりません。

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