金言-1159:意思決定の所要時間

老舗製造業経営者の金言

 議論を始めてから少なくとも15分以内に結論を言ってほしい
 理想は1分以内ですが

その場でさっと意思決定ができないとしたら 時間をかけてもいい結果が出る可能性はありません
意思決定にはスピードが肝心です スピード感がないのは機が熟していない 相手が意思決定をする立場にない または意思決定者に必要な資質を欠いているなどの理由があるのという理屈です

一方 すでにM&Aで大手に吸収されてしまいましたが 某ソフトウェア会社は 経営会議で意思決定に時間をかけました 閣議のように満場一致の合意が得られるまで議論を尽くしました 4時間5時間かけることもありました ただし別の日に再度議論することはありません 業務時間内に合意に至らなかった案件は廃案としました
スピード感のある経営がIT業界の特長ですが 意思決定に時間をかけるのは案件が先進的革新的な内容で 米国で発表された技術を翌日取り込もうというような案件です 故に数時間かけても自社の優位性に与える影響は軽微とされます 居眠りしても亀に追いつかれないほどの大差がありますから
もちろん合意に至った案件は全社規模で即時着手となります そして箱根駅伝のように2区から10区まで区間記録を更新して総合優勝します
当然 要員予算期限など目標必達に向けた基本的な要件は経営会議で定義済みです

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