金言−1094:貴重な残り時間を贅沢に使う

「時間がかかる」とか「時が解決する」とかいって問題処理をしようとする手法があります。
弱者同士で問題解決をはかるときも、能力不足つまり問題を解決するために必要な「人モノカネ」が水準に達していないため、残念ながら結果として放置状態になります。
後期高齢者となると、現役時代のワンショットライターが経年劣化で湿ったマッチに変態し、なかなか問題解決作業開始となりません。そのうち、案件そのものを忘れてしまうかもしれません。
これは悪いことばかりとは限りません。いわゆる魔がさすという取り返しがつかない意思決定をしてしまうリスクが軽減される効能があります。何か重大な決断をするときに、一歩さがって再考するという困難な手順を踏むことなく、ぼけっとしているうちに時間が経過します。

もし悪意の第三者が介在する案件、例えば振り込め詐欺なら、時間がかかることを嫌うこの類の悪い人たちは待ち切れずに手を引くかもしれません。悪い人たちにとっては時間の経過にともなって、悪さの見返りが目減りしていくからです。これは、のろまなふりをする年寄りの熟練の得意技のひとつです。貴重な残り時間を贅沢につかって金融資産を守っています。

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