相場の占い師たちの格言に「頭と尻尾はくれてやれ」というのがあります。
個人投資家は「買えば下がり売れば上がり」の連続ですが、占い師のアドバイスは底値から反転したのを確認して買い、ピークアウトして下がったところで売るというものです。この頭と尻尾を食べない投資を淡々とこなせるようになるまでには、繰り返しの実習とカネがかかります。体で覚えるまでには、買い損ない・売り損ないという損した気分を何回も味わうことになります。

そうしてあるとき気がつきます。儲け損ないは損したわけではないこと。深追いしなくても、いい波はかならずまたやってきます。その時まで戦闘能力と軍資金を温存することが勝ちにつながります。これを実戦で使えるようになるには日々反復練習を続ける必要があります。欲張らず、小食にして健康寿命を引き伸ばす暮らし方に似ています。
「欲張らない」が幸運のおまじない（勝利のキーワード）です。