金言-260:通知

昨日、親戚筋の年少者から「転居の通知」が届きました。少し違和感を持ちました。
引っ越しましたの連絡は、「お知らせ」が適切ではないか感じました。「通知」とい
う用語は、行政機関が所掌事務に関して使用するのが一般的かと思います。行政機関
相互でまたは、国民に対して、ことがらを告げ知らせるときに、「通知」します。

年賀状にも、ビジネス用、家族用、友人知人用、一般用と用途別にデザインや用語の
使い分けがあります。同様に、「転居通知」にも、相手との関係にそったものが求め
られて、実践されてきました。普通の慣習として、いままではそうでした。これから
は、そうではないのかもしれません。

10年近く前、高度情報化社会を肩で風を切って商売をしていた企業の従業員にその
兆しを垣間見ます。当日体調不良で病院立ち寄りという電話があり、昼前に事務所に
現れた若者に、「大丈夫?」と社交的なあいさつの声をかけたら、「大丈夫だから出
社してきたのです」と冷や水を浴びせられたことがありました。同じ若者は、会社の
重要イベントで記録係としてカメラ撮影を担当したことがあります。撮影したという
会社の備品のカメラからは記録したというデータがありませんでした。写真が写って
いなかったのです。そのとき、この小僧は、カメラが壊れていたとして、庶務係に修
理を依頼しました。もちろん、カメラが壊れていたので撮影ができなかったわけで、
本人は悪くないと主張しました。カメラの管理責任は庶務にあるという理屈です。

年少者から通知を受ける時代になりました。ちょっと食後に居眠りをしている間に、
年長者は、格下の者から通知され、暇なときに新居に立ち寄るよう指示を受ける、そ
ういう世の中に変わったのかもしれません。

◆あとがき

米国は、先週の中間選挙で民主党が上下院ともに過半数を獲得しました。現職大統領
はこれまで共和党が両議院の多数派であったので、強力な指導力を発揮できました。
これからの2年間はいままでどおりというわけにはいかなくなりました。2年後を期
して、ミセスクリントンが存在感を増してきます。一方、日本は、義務教育の学校の
職員がいままでどおりにいかなくなりました。単位が不足したとか、いじめとか、何
十年も繰り返され、しのいできたことが、今回是正を求められています。先輩たちに
は安定した稼業であったのが、ここにきて、急に「つけ」を精算しなければならなく
なったようです。
これも「神の見えざる手」のうちのひとつなのでしょう。

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