202109-499:キリギリスの後講釈

団塊の世代が大学受験戦争をしていた時代のことです。中学高校と中間・期末試験を一夜漬けで何とかしのいできたのですが、高3になると、いままで平凡な成績であった同級生が存在感を増してきました。一夜漬けが通用しなくなり、「アリとキリギリス」の
キリギリスになったような敗北感を時々味わうことになりました。高校の中間・期末試験が大学入試問題のレベルになってきたときに、1年2年とこつこつと受験勉強をしてきた成果が出たのでしょう。その時々を瞬発力と集中力でしのいできた生徒と、目の前の結果に振り回されずに将来の入試問題に備えてきた生徒の得点能力の違いが明らかになったかと思いました。

そこで、「ウサギとカメ」の限界を突破して、ラストスパートでカメに追いつくウサギを目指すことにしました。今は得点能力の優れた元平凡な同級生とは、志望校が違うので競争することはなかったのですが、結局この人は受験に失敗しました。
「あいつは、本番のプレッシャーに弱かったのだ」というのが、こつこつ勉強しなかったキリギリス仲間での後講釈でした。
嵐が通り過ぎた後に生き残ったラッキーパーソンの遠吠えであります。

関連記事

  1. デュポンのライター
PAGE TOP