202104-179:有能だけど悪さをするひと

投手を引退して監督になった人の講演を聴いたことがあります。
記憶に残ったのは、次のシーズンは選手がベンチでガムを噛んだり横を向いて私語を交わしたりしている光景はなくなるというところでした。ベンチはグラウンドと同じ戦場であり、一瞬の油断が命取りになるという緊張感を持てない選手には、出番がなくなるかもしれないとのことでした。残念ながら結果をだすことができず、監督はシーズン終了時に退場となりました。

品行方正で真面目で人柄はいいが結果がイマイチの営業マンと、売り上げ利益に多大の貢献をする一方で悪さもするという営業マンのどちらを選ぶかという極論があります。悪さなしで結果を出す営業マンがベストなのですが、天は二物を与えてくれるのはレアケースです。田中角栄先生は日本経済成長に大いに貢献しましたが悪さもしました。その後、身体検査に問題ない人物がトップに指名されましたがいずれも短命で次々に入れ替わりました。桜モリカケマスクの大将も角さん同様、長期で実績を残したのですが悪さもしました。
結果を出す指導者の不祥事は、経済成長のためには仕方のない、コラテラルダメージなのかもしれません。

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