金言-200:ご利益(ごりやく)

法華経に説かれている五種の修行法です。
1)受持(じゅじ):いつも身近に置き信じ、大切にする。
2)読(どく):読んで内容を理解する。
3)誦(じゅ):声にだして唱える。
4)解説(げせつ):自分自身のため、他の人のために説くこと。
5)書写:(しょしゃ):写経すること。
以上の修行を実践すると、経典に親しむ功徳と、難問解決、宿願成就のご利益がもた
らされるといいます。繰り返し、読誦し写経するうちに信仰心が深まり、人間性が磨
かれ不屈の精神が育てられる効果が秘められているそうです。

各種の自己啓発のセミナーや書籍には上記の修行と共通したところがあります。
起業家のためのセミナーでは、「世のため人のため」が成功のキーワードでした。某
自動車メーカーでは意思決定過程や事業計画などを紙に書いて壁に貼っているそうで
す。潜在意識を活用する自己啓発書には、夜寝る前に、目標・夢・希望を繰り返し唱
えることで必ず願いは成就すると書かれています。

実は2000年近く前から、すでに人類は自己啓発の方法を学び、願いは必ず叶えら
れるということを知っていたのです。ところが個人という各論になると、50年経過
してもまだわからない、知ってはいるが実行しない、長続きしないというわけです。
思い立ったときが吉日です。そして、自分の人生ですから、間に合わないとかもう遅
すぎるということを他人に言われたくありません。決めるのは自分、結果を楽しむの
も自分ですから。

◆あとがき
衆院選挙の投票日から1週間がたちました。この1週間は長かったような気がします
。11日は深夜までテレビで開票結果を速報する番組を見ていました。次は、多数決
の民主主義の原則を逸脱して、党議決定を拒否した輩の処分がワイドショーのレポー
タたちの飯のタネのひとつになることでしょう。

多数決で決めた結果が気にいらないと拒否権を行使して造反した議員は、議決権の1
/3以上をもっていないのなら、退場しなければいけません。名刺を折り曲げた長野
の人につづき、握手を拒否した岐阜の人も同じです。意思表示をしたのですから、読
みと違う結果が出た場合は、それなりのお仕置きが待っています。
こういうときこそが評論家の出番です。結果について興味を引くような話題を提供し
てくれることを楽しみにしています。

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