金言-198:話せばわかる

「話せば分かる」といったら相手が話しを聞いてくれ、円満にトラブルが解決すると
いうシーンはドラマではめったにお目にかかることがありません。通常は、「問答無
用」といわれて幕がおります。相手に理解してもらうためには、コミュニケーション
が効果的に機能しなければいけません。それを可能にするスキルといったものが必要
なのかもしれません。

レポート評価基準:
学校でも職場でも、いろいろな場面でレポート提出を求められます。提出したレポー
トには評価が下されます。評価の基準は、さまざまです。
たとえば、
1)指定された書式どおりにまとめ、わかりやすく簡潔にまとめられたレポート。
2)内容は1)より優れているが、よく読まないと優位性が理解できないレポート。

内容に問題がなければ、2)より1)のレポートの方が、評価が高いと思います。
昔、コミュニケーションのクラスで提出したレポートに教授がコメントしてくれまし
た。「このレポートは、内容はC評価だが、きちんとした書式で明解にまとめられて
いるので、B評価をした」といわれたことがあります。(5段階評価のBは、成績証
明書で使われる優良可の3段階評価では優になります)

人物評価:
同じようなレベルの従業員の中から1人を選ぶときの選択基準。
1)第一印象が良かった。何となく気が合いそう。
2)いつもいい返事をする。フットワークがいい。
3)だれかいないかと見渡すときに必ず目が合う。(こちらを見ている)

この中で3)に注目します。
葬儀で横に並んで座り目を合わさなかった元横綱兄弟、選挙演説会で互いに目を合わ
さない候補者など、目を合わさないということはコミュニケーションを拒否している
わけです。互いに目を合わさないのでは、互いの思いがかみ合うことはありません。
これは「話せば分かる」場ではなく、互いの「違いを明確にする」場となります。

最近やっと分かったような気がします。
会社勤めをしていると必ず上司にゴマをする輩がどこにもどの年代にも目につきます
が、この人たちはだれが自分にとって重要な人かを決めると、四六時中、その人物と
目を合わせるようスタンバイしているのです。上司に呼ばれてから、ゴマをするので
はなく、常に準備しています。信頼性と業務遂行能力に大差無い限り、上司はこうい
う人を重用します。

職場に常に意識する頼もしい上司がいなければ、潮目をはかって、新たな職場を探す
か、または自分で職場を作り常に視線を感じるかわいい部下を集めたほうが、より健
康で楽しい人生がおくれるかもしれません。「思い立ったが吉日」です。

◆あとがき

今回の衆院選挙は、万障繰り合わせて投票します。与党が負けると「外国人投資家の
失望売り」と株屋の営業さんがコメントするでしょう。失望売りは困ります。
既得権を守るという根っからの保守党議員が郵政民営化党から追い出されて、自分た
ちこそが保守党だと公言しています。
そのとおりなのですが、公務員はともかく、この人たちに投票することは既得権をも
たない民間人にとってはご利益がなさそうです。

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