金言-158:トップ集団

本日は大阪で全日本大学女子駅伝がありましたが、マラソンのレースと実業のレース
の共通点のひとつをご紹介します。

スタートするとすぐにレースに参加した選手の中から、トップ集団が形成されます。
その集団は勝ち組となります。そしてトップ集団から、1人の選手がゴールに最初に
飛び込んでいきます。駅伝では、区間ごとにトップ集団が入れ替わり、この区間はこ
の選手団がトップ集団を形成し、次の区間では別の選手団にいれかわるということは
、あまりないそうです。そしてトップ集団を最初に抜け出した選手が、勝者になる確
率が高いといいます。

マラソン参加選手を企業に置き換えてみると、前回のレースをトップで走り終わった
セクター、例えば情報処理産業(IT)は、今回のレースには再登場はしていません
。エントリーしてスタートラインに並んだとしても、期首で日本経済をリードするト
ップ集団の仲間に加わっていないので、どこかの四半期で突然トップに返り咲くこと
はないと予想されます。

情報処理産業がバブルの時、このセクターで運よく幹部社員であった団塊の世代はス
トックオプションのキャピタルゲインで不動産を購入したり起業したりされたことで
しょう。そしてまもなく、定年を迎えます。その後にそなえて、株式投資でもと何と
なく考えている方も多いことでしょう。その方々に一言。会社と一緒にレースを走り
終わったのですから、これから投資するセクターは、良くご存知の古巣の企業群では
なく、現在トップ集団を形成している企業にされた方が、お得です。

◆あとがき

先週、現役のシステムエンジニアが大阪に転勤され、ビール2杯の壮行会をしました
。同席されたメンバーの間で共通の認識は、「めでたい」ということでした。もとも
と大阪ご出身なので、本人も希望がとおったことになります。

最近、東京直下型地震がいつ起きてもおかしくないということが公になったので、リ
スクヘッジの意味でも大阪転勤は運がいいと思いました。世界の主要都市で災害が発
生した際、被害が大きいのは、東京、横浜、サンフランシスコの順だとワイドショー
で誰かがコメントしていました。

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