202005-186:サブプライム一掃、新しい生活様式。

イートインの店が突然デリバリーやテイクアウトをやって確保できる売り上げは5から10%に過ぎない。あと1か月続くと飲食店は家賃を払えず自主廃業とか倒産になる。
松田公太氏 タリーズコーヒージャパン創業者

2007~2009年のサブプライムローン危機を思い出します。
自分なりの理解では、本来、住宅を買えない信用力の低い層(サブプライム)が不動産化価格上昇をあてにして、マイホームをローンで購入し不動産価格の下落でバブル崩壊です。リーマン発のパンデミックでした。

現代でも飲食店は相変わらず敷居が低いし、日々いろいろな形態の飲食店が開店します。その裏では創業1年で閉店する負け組が多いはず。そういう中で国から休業の要請が下り、家賃が払えなくなって自主廃業とか倒産という明日を迎えています。家賃が払えない什器備品のリース代が払えない、従業員の給料が払えないということは、そもそも金融業者から商いのタネ銭を借りて、店を借り什器備品をリース、人手を借りて商いをしているからです。家賃が発生しない自己所有の店舗で什器備品・食材仕入れも現金決済の商いをしていれば、有事に際しては従業員をリリースして休業すれば嵐が通り過ぎるのを待つことができます。

話題になっていませんが、マンションの1階にある飲食店で、オーナーが賃貸マンションのオーナーという場合は、飲食店の家賃が発生しないので休業しても死活問題になりません。サムプライムの飲食店が一掃され、当たり前ですが家賃不要の飲食店がパンデミック終息後に息を吹き返します。これからは金融業者に頼らないで身の丈に合った商いをすることが、次にやってくる未知の疫病、必ずやってくる直下型大地震の減災対策かと考えます。もう間に合わないかもしれませんし、次の商いはないかもしれませんが。

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