202308-457: あんたに言われたくない

工場前の空き地に、製造工程で発生する産業廃棄物を埋めて操業してきたヒトに、福島原発の廃棄水で汚染される海産物は買わないと言われました。
確かに今後30年もメルトダウンの冷却水を原発の1KM沖に垂れ流しするわけですから、核汚染物質が海底に溜まり、魚介類に放射能物質が蓄積されるのは素人でも理解できます。これを風評被害といってすり抜けるのは難しいです。

話はかわりますが、田子の浦のシラスが高額で取引されています。隅田川がドブ川であった頃、田子の浦はヘドロの海で全国的に悪名が轟きました。あれから60年。金沢八景平潟湾のPCB汚染によるお化けハゼもなくなり、Y校の前の大岡川は桜並木で魚がたくさん泳いでいます。風評被害が風化したのではなく、環境汚染が改善されて水がきれいになったから田子の浦のシラスが食用として復活したのです。

では、メルトダウンした原発の汚染された冷却水はどうでしょう。これから30年垂れ流しが続きます。利害関係のある閣僚は、原発の近くで水揚げされた魚を「おいしい」といって食べるパフォーマンスをすることでしょう。
でも少し気になります。ヘドロが溜まった海で育った魚は悪臭がしましたが核汚染物質を蓄積した魚は味が変わるのでしょうか。

日本海の魚を中国漁船が獲って市場に出すと中国産となります。同じ魚を日本漁船が獲って日本の魚市場に出せば安心な日本産となります。神奈川の漁船が福島沖で獲った魚を三崎漁港に水揚げすれば、東日本市場での風評被害は少し軽減されるかもしれません。

関連記事

PAGE TOP