201910-318:初めてグチを聞いた日

同期会

ふと思うに、グチというのを初めて体験したのは就職して試雇用期間中の同期会でした。同期の一人が職場の不平不満やわけのわからない些細なことを口にしていました。別の一人があいつはグチばかりだといっていました、自分で選んだ会社に入社試験を受けて採用されたのに、グチをこぼすのが理解できませんでした。この職場ではこの人が感染源で以後感染が拡大しました。
自分なりの経験では、グチをこぼす従業員がいなかった職場が2つありました。
一つはカリスマ経営者が率いる同族会社でした。カリスマ経営者が執務をする本社にはグチをこぼす従業員は皆無でした。今思うに、不平不満を口にすると配置転換になったようです。右を向けといわれたらナオレといわれるまで右を向き、白を黒だといわれたら黒ですという従業員だけが勤務する職場でした。
もう一つは外資のオフィスでした。年収1千万~2千万のスタッフからはグチはこぼれてきませんでした。2年契約で後半の1年は契約を有利に延長するためにできることは何でもしていました。ネガティブなグチをこぼす余裕はありません。こぼしたら負けというパワープレイの戦場で、既得権益を維持しさらに勢力拡大を狙う戦国時代でした。
この二つの職場、職場そのものは存続しても構成員がもちません。カネはあるのに心身を病んで退場するプレーヤーを何人か見ました。
重大明白な損害が発生する前に自主退場した構成員は、そうでなかった仲間たちに勝ち逃げだと思われたはずです。

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