金言-80:復刻版

1)オーナー:某スポーツ用品メーカー商品企画部長。

2)復刻版:長年のファンを取り込む。

「山口百恵だ!サザンだ!復刻CD相次ぐ。長年のファン取り込む。」最近のニュースによると、大手芸能プロダクションが相次いで大物アーティストの復刻CDを発売する。ホリプロからは山口百恵の、アミューズからはサザンオールスターズの限定CDが共に6月にリリースされるそうだ。復刻CDは、聴いて楽しむものだから、当時を思い出させてくれる歌はなつかしい。ナツメロのステージで、勝手にサビの部分を編曲してしまう往年の歌手がいる。こちらはナツメロを期待しているのに、本人は現役をアピールして、デビュー当時の再現をしてくれない。

スポーツ用品でも復刻版は時々市場にでてくる。一世風靡したスポーツ選手が使用したプロモデルがその一例。ただし、10年またはそれ以上も昔のモデルだと、素材や機能が時代遅れで、まるで30年ぶりに小学校の教室に入ったような、違和感がある。机や椅子があまりにも小さいのだ。それと同じで、当時の最先端技術と新素材を使用して開発された高機能プロモデルが、よくこんなスペックでゲームができたものだと驚かされる。

3)コカコーラ クラシック

コカコーラが、長年の味を変えて巻き返しを図ったことがあった。慣れ親しんだ昔の味を支持した消費者が多かったため、今までどおりの商品も復活させた。

有名なフランス人テニスプレーヤーの名前のついたシューズがある。復刻版が商品企画会議に出されたことがある。それを見て、日本のプロダクトマネージャーは反対した。素材を最新のものにリプレースし、新しい機能を付加している。これは全く違う、別のモデルだとコメントした。復刻版に期待するのは、発売当時のスペックで製造したキレイな新品だ。昔を懐かしんで履いてみたいのだ。消費者は、これを着用して、ハードでタフなプレーをしようとは思っていない。

ところが製品開発者は納得しなかった。新しい素材と技術を使って改良されたモデルは快適である。高機能のモデルをなぜ受け入れないのかと、反論した。(並行輸入やコピー商品対策で、スペックを変更したいというのが、経営サイドの狙いでもあったのだが。)

結局、クラシック(変更なし)とオリジナル(インソールやシューレースなど素材を変え機能性を高めた)の二つのモデルを並行して店頭に並べることになった。(VWのビートルと今市内を走っているニュービートルぐらいの違い)そしていまだにクラシックモデルの方が、街中での露出度が高い。

◆あとがき

社会人になって最初の職場が都市ホテルの現場であったため、またその現場が長かったため、いまだに接客業は気になる商売です。

最近、高級レストランではありませんが、名のあるレストランチェーンやコーヒーショップで目に付くことがあります。それは、サービスの質が低下したことです。30年以上前から、飲食サービスは配膳会やパート、アルバイトのウェイター、ウェイトレスが仕切る世界になっています。ところが最近は、サービスができる人が少なくなりました。サービスの基本が、サービス業で軽視されているような気がしています。飲食業の職場長は、キャッシュフローや経営の効率化を優先課題にしているようです。その反面、キャッシュフローとは無縁な公務員のサービス内容が向上しています。役所の窓口では、やさしく丁寧に根気強く説明してくれます。もしかしたら、市民を失望させる公僕は、同僚から負の評価をされて職場を追放されるという危機感をもっているかもしれません。

先日、私鉄の定期券を駅の窓口で購入したとき、「ありがとうございました」といわれてしまい、びっくりしました。

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