金言−442:第三者の目を気にする異常な行動

少し前のテレビ番組で若者の特異な食事風景を報道していました。友達がいない、
または少ない学生は、一人で食事ができないそうです。一人で食事をすると、昼食
を一緒にする友達がいないと他人から思われるので、人目につく学食では食事をし
ません。そのため、他人がいないところで食事をするか、歩きながら軽食をとるか
、または食事をしないかという異常な行動を選んでいます。

食事をともにする友だちがいないのに、いないと思われたくないと第三者の目を気
にしています。今までは、他人に普通ではないと思われたくない人は、できる限り
目立たないように横並びの生活をしていました。友達がいないことを気にする人は
友達を作り、一人で食事をすることが不都合なら食事を一緒にする人を探しました
。そして、見つからないときは、仕方なく一人で食事をしました。

今の若い人は、異常と思われなくないために異常な行動をしているようです。
電車の中で軽食をとる若者が最近増えているのは、食事をともにする友達がいない
人なのかもしれません。若い女性がコンビニで買って車内で食べる風景は10年前
はレアケースでした。今はよくある風景です。電車の中では、周囲の人は気になら
ない他人となり、他者への配慮不要な個室感覚でいろいろなことをしています。

昨年、帰宅の通勤電車の車内でバドワイザーを飲んでいた若い女性がいました。あ
の時は、何か酒でも飲まなければいけない辛い立場に追い込まれたかそれともアル
コール依存症かと想像し、見てはいけない場面だからと見ないようにしました。

一人で食事をしない若者の話を聞いた後は、ビールでも飲みたいが一人で飲むと友
だちのいない寂しい人間と思われると考えたあの時あの女性は、人目を気にしない
で何でもできる車内を選んだのかもしれません。

ひとり後講釈で気持ちが少し楽になりました。

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