201902-66:バカッター・バイトテロを排除するバイトを雇う店が増える

バカッター

ロイヤルホールディングスが次世代店舗運営システム運営をギャザリングテーブルパントリーで可視化しています。AIで人手不足に対抗しています。

支払いをキャッシュレスにしてレジを無くしました。これにより従業員は閉店後の締め作業から解放され、つり銭の間違いや売上金強盗のリスクも無くなります。また、バックヤードではガス台を無くし、料理はセントラルキッチンで仕込み、最新のマイクロウェーブコンベクションオーブンで質の高い料理をだれでもいつでもサービスできるようになりました。

ガス台無しで人件費の高いコックが要らない、これで均質で上質の料理が提供できるなら高給の人材確保の悩みが解消されます。
レジ無しにより、パブリックスペースが広がり、従業員はレジから解放され、おもてなしに集中できます。防犯面では、つり銭の間違いや売上金強盗の被害もなくなります。さらには、経営者は従業員の内引きの心配をしないですみます。従業員の盗みは売上の10倍に相当する損失になりますので、これもいい話です。

電気料金とかなりの額の情報化投資が求められますが、人手不足で本来雇ってはいけない若者を雇ってバイトテロの被害に遭うということにも対抗できます。リスク回避としての情報化投資に、金融業者は融資枠を広げるよう期待します。

注文は回転寿司のように画面でできます。
個々の料理にベストな熱量と時間を設定したプログラムどおりに実行することはAIができます。料理はベルトコンベアで運べます。料金回収はスマホアプリで可能です。おそらく巨額なシステム開発費がかかりますが、カスタマイズしないでベーシックな汎用システムとかオープンソースを活用すれば費用は削減できます。
これで安く便利に使えるヒトとして自分たちは多少問題を起こしても経営者は首にできないだろうと高を括っている本来雇いたくないスタッフは買い手市場では門前払い、売り手市場では海外出稼ぎヒトと同じ環境で暮らすことになるわけです。勝ち組はバイトテロを排除するバイトを雇う店が増えそうです。

ただし、ひとつ落とし穴があります。
昔からナニワの商人は、ゼニのためなら清濁併せ吞む、バカッターが必要悪ならコラテラルダメージとして上代に上乗せ、しっかりボトムラインを黒字にしてきました。巨額な情報化投資は嫌うかもしれません。

関連記事

PAGE TOP