201901-17:不動産を持たない暮らし

多くのこどもたちは、大人になると実家を出てまずはアパートで暮らし始めます。
勤め人の生活が安定してくると、30年ローンでマンションを手に入れます。
運良くコガネを蓄えると郊外の戸建てに住み替えます。
このマイカーマイホームの時代が昭和平成と長く続いてきました、不動産取得のサイクルを団塊の世代が支えてきました。
これが、昨今変わってきました。断捨離・ミニマル・シンプルに背中を押され、車離れがまずやってきました。所有から解放され、持たざる暮らしが、だれでも選べるようになってきまいた。
今までは商いで、持ち家と賃貸住まいでは取引先の信用度に違いがあるといわれていました。いまでは、所有するコストと借りるコストを比較して、コスパの良い方を選びます。
儲かり始めると自社ビルを建て、キャッシュフローに余裕がなくなり社業が傾くという私企業がよくありました。これからはそのような愚行は減ってくるでしょう。

若者は車を所有しない、必要な時は借りる。後期高齢者も子どもが巣離れした家を減築し、コンパクトな暮らしに変えています。学生時代、3畳一間のアパートに学友が暮らしていました。この人は地方の名家の長男で実家は大邸宅でした。カネがなくて3畳ではなくて、違うことを考えていました。学生生活には3畳一間で十分だといっていました。そういえば、自分も4人部屋の学生寮で暮らしていました。
2度のバブルと2度の大震災で、住まいのサイクルが一巡したようです。断捨離・ミニマル・シンプルは、3畳一間の暮らし方に通じるものがあります。

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