202008-424:毎朝2時間プールで泳ぐ余裕

東京フォーラムで洋酒メーカーのオーナー社長の講演を聞いたことがあります。この社長は創業者のお孫さんです。たまたま、この方の妹さんと大学で同期であったこともあり、興味をもってお話をうかがいました。

冒頭、彼は「こういう講演会でスピーチをするようになると会社は危ない」と受けを狙ったようですが、講演のはじめの10分で「この会社は危ない」と感じました。95%の株をファミリーが所有する非上場大企業です。幹部社員は、自分に社長の座がまわってくる危険がないので安心しているといっていました。世襲制の経営で終身雇用です。

どうも、この経営者は実業に携わっていないような気がしました。話の内容に具体性がなく、課題の重要性は指摘するが、どう解決していくかコメントをしないワイドショウのレポーターのような雰囲気です。講演会に登場することにより経営者のパーソナリティや資質が明るみにでてしまいます。その意味で、「こういう講演会でスピーチをするようになると会社は危ない」という指摘は正しいと納得しました。

ちなみにこの人は毎朝スポーツジムで2時間ほど泳いでいるそうです。筋トレは健康な身体で健全な精神を維持するのに大事なメニューですが、朝の2時間プールに浸かっているということは前後1時間超は着替えや移動の時間があるので毎朝3時間は仕事をしていません。
以来このメーカーの商品はこの人を連想するので、良運に見放されるような気がして買いません。

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