金言−467:わだかまりデータベース

蟠りとは、心の中でつかえている不満・不信な感情(広辞苑)。

長年わだかまっていると思っていることでも時の経過とともに風化していきます。
当時は、どうしても我慢できなかったことや忘れるわけにはいかなかった確執も、
経年劣化していきます。結局、当時の緊張感がなくなり、原因を思い出すことがで
きなくなります。

例えば、高校時代に絶交宣言して疎遠になった同級生がいます。今では、疎遠にな
ったそもそものいきさつは思い出せません。しかしながら、思いだせない・忘れて
しまったからといって、原因が解明されて是正されたわけではありません。

もし、わだかまりにこだわるなら、もし、当時の確執などが当事者には重大・深刻
なことがらであったとしたら、手をこまねいて時の経過にまかせ、わだかまりを風
化させてはいけないような気がしています。その時確かに何かがあったのですが、
それが何ら解決されることなく、中身がなし崩し的に消えていこうとしています。

そこで、最近は忘れないうちに、発生ベースで記録に残すことにしました。チェッ
クポイントがはっきりしますので、わだかまりの原因が消滅したり解決したりすれ
ば、当事者間の関係が改善・回復されることが期待できるとひらめきました。

もちろん、そのようなめんどうな関係には無縁の大人もたくさんいるでしょうが、
そういう人たちには必要のない仕掛けです。

間もなく年末です。新しい年を迎える前に、心の中で長年気になっている「わだか
まり領域」をフォーマットして空にするのではなく、断片化した記憶を最適化して
ゴミを処分しておきたいと考えています。

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