メリークリスマス!
米国大統領は公式の席ではハッピーホリデーというそうです。
駅前の不二屋でクリスマスケーキを買うのがお約束でしたが、今年はどうなるでし
ょうか。パン屋さんのクリスマスケーキになるかもしれません。
忘年会やクリスマスパーティには、抽選会があります。
古き良き時代の忘年会に平社員として何年も出席した頃の疑問です。
忘年会は、会社全体、事業所、部門、グループ、取引先などで開かれ、声をかけら
れたら欠席するわけにはいきませんでした。なにしろ、グループ企業本社の社員で
したから、子会社から声をかけられて欠席すると本社の上司から厳しいお仕置きを
受ける恐れがありました。そういう忘年会で恒例の大抽選会があり、必ず本社の上
司は何がしかの高額な景品を手にしました。上司として生き残っているのですから
、強運の持ち主なのでしょう。
今でも疑問なのは、この人は、毎年毎回、当った景品を自宅に持ち帰るのです。テ
レビが当ったら、自宅に何台もあるはずなのにしっかりと持ち帰ります。大型で重
い景品が当った場合は、主催者からタクシーチケットをもらって自宅に帰ります。
当時は換金するような市場(ネットオークションなど)がなかったので、自宅に持
ち帰って、その後どうするのかといつも疑問に思っていました。もうひとつの疑問
は、決して辞退しないことでした。参加者の中で給料は最高額です。でも、そんな
の関係ないということで、自分はいいから、薄給の若い社員に回せということはあ
りませんでした。
もしかしたら、この人は、せっせともらい集めた高額景品を何か別の用途に使って
いたのではないでしょうか。たとえば、盆暮れ正月に、自宅に挨拶に来る子飼いの
部下たちへのお土産に流用するためです。もらうほうの部下もお土産の出所を知っ
ているので気安く受け取れますし、渡すほうも身銭を切っているわけではないので
、損した気分にもなりません。こう考えると、納得です。しかしながら、自分たち
平社員が払った忘年会費の一部は、確実のこの上司あてのお土産の原資になってい
たはずです。子飼いの部下ではなかったので、当然、配当を受けることはありませ
んでした。
笑っていいとものタモリ氏も、連日、テレフォンショッキングの出演者からお土産
をもらっています。これはどうするのでしょう。本人はすべて自宅に持ち帰るとか
食品はすべて自分が食べるといっています。
◆あとがき
お歳暮シーズンが一段落し、ご自宅の床の間にはお届け物が山のように積まれてい
る方がいらっしゃることでしょう。15年お世話になった会社では、社員が取引先
から物をもらったり飲食の接待を受けたりすることを厳禁しました。取引先の接待
の費用は、仕入価格に上乗せされるという理由からでした。いつの世も、こういう
規制を受けるのは末端の社員で、経営幹部は対象外です。会社は営業活動として、
組織的に接待費を使います。