金言−319:良いお年をお迎えください。

平成19年最終号となりました。
この1年、お付き合いいただきまことにありがとうございました。

若い頃から、所属した団体の行動目標や指針とする標語(校訓、社是など)で、共
通していた言葉が「奉仕」でした。「人となれ、奉仕せよ」(Be a man and serve
the world)というのが中学校の校訓でした。その後、いろいろな組織や団体に属し
ましたが、いつも「奉仕と感謝」がキーワードでした。人生の節目で、この言葉に
触れてまいりましたが、いつも同じということについて気になりませんでした。I
Tバブルの頃、ベンチャーの起業に関する講演で「世のため、人のため」が成功の
キーワードだと主張した講師がいました。この人のことはすぐ忘れましたが、この
言葉は覚えています。

取引先の与信調査という名目で、信用調査会社の部長と名乗る人と話をしたことが
あります。この人が、経営者として大事な心得を聞いてきたので、「世のため、人
のため」と答えました。20分ほど話しているうちにこの人は、「詐欺」を仕掛け
ていると感じました。それに感づいた相手は、急に話を切り上げ、「心得」の正解
を教えてやると乱暴にいいました。「納期厳守、品質重視」であり、精神論では、
世の中は動かないという捨て台詞でした。こちらが疑いを持ったときに豹変した相
手の態度をよく覚えています。

もし自分が投資をする立場であれば、投資先の経営者に直接会って話しを聞き、
「この人になら万一だまされても後悔しない」ということを、自分の感覚で確認し
ます。納期や品質の根底にある「心意気」に投資したいと思っています。他人に委
託するのですから、リスクは他人ではなく自分が負います。餅は餅屋にといって、
自分より儲け上手な人に資金を預けて、儲けようとするのですから、投資金額に見
合う程度に相手を信用しなければいけません。そうでなければ、一天地六の丁半博
打です。儲けるとは、信じる者と書きます。信じる者は、儲けるべきであるという
意思が込められていると思います。

勝敗は別にして(勝ったときは祝杯をあげ、負けたときは次に期待して)感謝する
ことが、いいと思います。そして、キーワードは世のため人のためです。

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