パソコンがフリーズした(動かなくなった)とき、電源ボタンを長押しして、強制的
にシャットダウンをし、数秒後に再起動をさせると、ほとんどの場合、パソコンは何
もなかったかのように再び使用可能になります。
再起動させることで、フリーズの原因となるトラブルが解消するわけではないようで
す。したがって、再起動させる頻度が高くなってくると、ある日、突然、壊れるとい
う驚きを体験させられます。経験上、フリーズが連続して発生しない限り、当座は心
配はありません。
「似たようなケースその1」
広告デザイン制作現場。デザイン案を上司に見せると、ときどき「ちょっと違う」と
いう理由でやり直しになります。「ちょっと違う」ということをデザイナーに伝え、
手直しをしてもらって、再度その上司にもっていくと、OKとなります。
何回目かの「ちょっと違う」という手直し作業のとき、デザイナーが実際にどんな作
業をしているのかのぞいてみました。意外だったのは、ほとんど手直しをしていない
ことでした。30分ほどデザイナーのデスクに置き、その後、「ご指示どおり、ちょ
っと直してきました」といって、元のままのデザイン案を見せるとOKになります。
何のことはありません、パソコンの再起動のようなものです。トラブルの原因を根本
的に解消してはいないのですが、再起動することによって、目の前の問題がクリアに
なります。
「似たようなケースその2」
これはちょっと違うかもしれませんが。カーステレオは、カセットテープを手作業で
入れ替えるのが当たり前であった頃のことです。長時間のドライブでは、往復1時間
程度の音楽カセットテープを何回も入れ替えます。後部座席にカセットテープの入っ
たケースを置き、後ろにいる子供が前の運転席にカセットテープを手渡しします。
聞き終わったテープを取り出し、後ろを振り返らずに、次のテープを手渡しでもらい
ます。手渡しが何回も続くと、子供は、時々交換したふりをして同じテープを差し出
します。1時間前に流れた曲と同じ曲が流れますが、交換を指示したドライバーは長
時間の運転のためか、同じテープであることに気がつきません。テープを入れ替えた
事実に満足しています。
「扇風機」
パソコンは、重いソフトをいくつか同時に動かすとXP以前のOSでは、使用中のソ
フトを終了させてもフリーズし、再起動しないと次のソフトを動かすメモリーが開放
されませんでした。この場合、再起動することに意味がありました。人の場合は、「
こだわり」とか「思い入れ」など、特定のことが原因となって、包容力や応用力が乏
しくなって、問題解決能力が著しく低下します。
刑事ドラマでは、捜査員は現場に何回も足を運んで事件の解決の糸口を発見するお約
束のシーンがあります。カセットテープが同じでも、聞いている本人の状況は変化し
ます。道路状況、疲労、精神状態などによって、同じ音源でも前回と違う音が聞こえ
てきます。この場合は、カセットテープを入れ替えるという物理的な動作に意味があ
るようです。あの時、6歳の息子がしたことは効果があったと、今頃になって感心し
ています。
パソコンは本体に熱をもってくると誤作動しやすくなります。扇風機の風を当てると
良く冷えます。これは安定稼動に効果があります。頭を冷やす、冷静になるというの
は、熱をもって誤作動し始めている脳の機能を、文字通り冷やすことによって、回復
させる効果がありそうです。
◆あとがき
2016年五輪開招致の候補地として、福岡が負け、東京が選ばれました。直下型大
地震では液状化の地域です。将来発生することが不確定な大地震を恐れて、手をこま
ねいていたら、首都として機能しません。天変地異や政権交代のたびに遷都できるほ
どコンパクトな政府でもありませんし。
9月6日には、皇孫が生まれます。天皇家では性別はとっくにわかっているのでしょ
うが、漏れたら、インサイダー取引が話題になるかもしれません。男子誕生となれば
、利益を受ける特定の人や企業があるはずですから。
9月2日、伊豆西浦海岸に停泊してレストランを営業していた元豪華ヨットが、売却
され、改修のため曳航中に、和歌山沖で沈没。(山下公園の氷川丸は、船底をコンク
リートで固定しているので揺れたり沈んだりする心配ありません。)カリスマオーナ
ーが退場した某私鉄の古参社員にとっては、売却・沈没は、あの戦艦大和が沈んだよ
うな衝撃のひとつに違いありません。