金言-229:変わらないのか

野党第1党の代表選挙での投票前の演説をテレビ中継していました。国営放送はでき
ごとをそのまま伝えてくれます。民放はオリジナルをすぐに手を加え消費者にわかり
やすく説明してくれます。わかりやすい解説を瞬時に放送する仕組みは民放が得意で
す、視聴率の競争があり、その分野で優れた人材を登用しているからだと思います。

今度の代表は、国民が政治家の特権を疑わなかった時代に活躍した代議士の雰囲気を
もっています。トップセールスマンといわれた人たちの多くが、法令順守意欲に乏し
いような印象を受けるのと似たような感じです。約束は守るといい、命をかけるとい
います。
選んだ人にはリスク負担を当然求めます。規則を守ることが目標達成につながらな
いときは、命をかけていることを理由に規則を曲げます。勝つためには手段を選びま
せん。当然、何でもありです。

今度の代表は、演説は下手といわれていましたが、見事に期待をうらぎり、感動的な
メッセージを発してくれました。いままでの負のイメージを払拭するため、変わらず
に生き残るためには変わらなければいけないという有名な台詞を引用して、ご自身も
生き残りたいので変わると意思表示をされました。一方、内閣総理大臣は、人は簡単
には変わらないというようなコメントをしました。

変わることで儲かるなら、変わらないと儲からないなら、商人はすぐ変わります。
政治家が、商人の気持ちを理解し、無駄は損だからしないとか、儲かることには投資
し、損害額は利益額より少なくする政策を推進したら、世の中もう少し良くなるかも
しれません。

◆あとがき
他人の金(公
費、会社の金)を贅沢に使うのが非常に得意な人が、昔、上司でした。

こういう人は、目標は必ず達成するから安心して任せてくれといいます。ただし10
0%任せてくれないと目標は達成できないと脅かします。年度末に規則を曲げます。
目的のために手段を選ばないので、法令順守意欲に欠けています。「俺の目を見てく
れ、うそをついていると思うか」と涙を流しながら平気でうそをつきます。そして、
涙声で自分の力不足で迷惑をかけたといって、負債を残していなくなります。

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