金言−561:シャープ退場のシナリオ

我が国の借金は1000兆円とのこと。
借金を返済するひとつの方法は消費税増税です。株屋さんの試算では、消費税を4
0%にしても100年かかるとのこと。もうひとつは、インフレにして貨幣価値を
下げ、借金を棒引きにする政策だといいます。いずれも、国民生活は無茶苦茶にな
ります。橋本内閣から20年、抜本的解決を先送りして借金が3倍になりました。
民主党政府はマニュフェストを無視して消費税増税を決めましたが、焼け石に水か
もしれません。

日本人は南欧のように陽気にその日暮らしをしてきたわけではないはずです。悪さ
をしているのはいろいろありますが、とりわけ、円高が国際競争力を著しく低下さ
せてしまいました。

たとえば「液晶のシャープ」。数年前1600円を超えていたシャープの株価は今
100円台です。100円を割ったら、その次のステージは50円台です。山一証
券のように、シャープが市場から退場する日がくるかもしれません。日本の財政破
綻はさけられないという立場で考えれば、シャープが市場から退場するのは、きわ
めて合理的な近未来のシナリオであります。

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