金言-213:人の習性

営業会議の話題:
1)経過説明、失注の詳細、原因究明、当事者の反省。
2)失敗事例を共有して同じ失敗を繰り返さないようにする。
3)失敗事例をいくつ積み上げて共有しても成功事例とはならない。
4)数少ない成功事例を全員で共有することが次の成功事例をつくる。

同じ環境は二度とありません:
1)似たような営業環境はいくつもありますが、同じ環境は二度とありません。
2)似たような失敗事例や成功事例をそのまま応用するのはリスキーです。

失敗の経験:
過去に犯した失敗の経験を次ぎの取引に活用できれば、同じ失敗を繰り返すことはな
いと思います。

人の習性:
しかしながら、人は同じような環境で同じような選択をする「習性」があるようです
。わかっているけどやめられないとか、魔がさしたとか、失敗したときはそういう言
い訳をします。成功したときは、いままで授業料をたくさん払ってきたからとか自慢
します。

投資家は、この習性の原因を「人の欲」だといいます。経験を積んだ投資家でさえ時
の経過とともに市場から退場していきます。同じような失敗を繰り返すはずのない経
験豊富なベテランにとっても、機械的で冷静な意思決定を長期にわたってすることは
至難の業ということです。結局、欲を出して同じ失敗を繰り返してしまうのが、切な
い「人の習性」であります。

同月同日:
同じ月日には、不思議な共通点やある種の思考のクセや行動パターン、さらには感情
の繰り返しが出現するといわれています。これは人の欲が原因で同じ失敗を繰り返す
こととは違う話です。因縁かもしれません。熱海の金色夜叉の有名なセリフにもあり
ます。その日になると、特別な日を思い出し、当時と似たような心境になり似たよう
な判断なり行動をとってしまいます。失敗事例ばかり学習していると、欲にかられ、
つい同じ失敗を繰り返す危険が増すことでしょう。

祥月命日に加えて毎月の命日には故人の冥福を祈り、自らの心の豊かさと健康を感謝
したいものです。(目の前の課題を克服するためには、ご先祖さまの力も借りたいと
いうのが本音ですが)

◆あとがき
昔、広告宣伝の仕事をしていたとき、広告は不幸な記念日を避けました。たとえば、
飛行機事故。何十年経過しても、マスコミは当日のお茶の間に、当時の悲しい話題を
提供します。新聞の社会面に昔の痛ましい事故の記事が掲載されます。その近くに楽
しい催事の広告は不適切と消費者に評価されてしまいます。

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