金言−610:隅田川花火大会、初の中止

昨夜の隅田川花火大会は、開始30分後にゲリラ雷雨で中止。開催中止は1978年以降
初めてとのこと。第一会場、第二会場で打ち上げたところで強風、雷、大雨で中止
になりました。

昔、東京湾花火大会に5年連続で見に行ったことがあります。5年目は夕立で開催直
前まで強い雨が降り、花火が始まるまでに見物人の多くはびしょ濡れになりました
。傘を持たない多くの人たちは、そのまま会場に向かい、引き返す人はいなかった
ようです。

船上で花火を見ました。出航前、雨が降っている桟橋でクルーが西の空をみていま
した。今思えば、主催者側の発表をじっと待っていたのでしょう。出航すると雨は
上がり、景気の良い花火が頭上に打ち上がりました。陸上からでは見られない船上
からの花火でした。

昨夜の隅田川花火大会の気象予想はどうだったのでしょうか。ゲリラ雷雨というこ
とは、いつどこでどうなるかわからなかったということでしょう。気象レーダーに
雨雲が映っていても、開催決行となりました。過去35年間中止はなかったので、今
年も中止はないというアノマリーは期待外れとなりました。

打ち上げて30分で中止というのは、計画倒産のような胡散臭い何かを感じました。

早めに中止となれば、花火見物の商売は消え、鉄道屋さん・飲食店・夜店のオニー
さんたちの一夜稼ぎが飛んでしまいます。しかかり中のヒト・モノ・カネの流れを
止めたくなかった主催者側の思惑が、凶と出ました。イベント屋さんたちは、とも
かく、第一会場・第二会場ともに打ち上げ、あとは不可抗力による中止ということ
で、いただけるものは、しっかりいただいたと推察します。

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