202306-399:脅迫性障害もどき

汚れや細菌汚染の恐怖から過剰な手洗い、入浴、洗濯を繰り返す、ドアノブや手すりなどが不潔だと感じて触れないなどは「不潔恐怖と洗浄」という脅迫性障害の脅迫行為とされています。ビフォアコロナ期は、これを病気と診断されていました。この3年間で疫病感染を嫌うヒトの予防行為として国が推奨してきましたので過剰な手洗いは戦争中とか難民キャンプは例外としてよくある普通の出来事になっています。

また、戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する(何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手で触って確認するなど)の「確認行為」も昨今の立てこもりや時計屋の白昼強盗や要人暗殺などが多発して、うっかり戸締りを忘れたというのは命取りになるリスクが高まりました。
隣りに住む若者は、外出時に毎朝30メートルぐらい歩いた後、必ず戻ってきてドアの施錠を確認しています。これは脅迫性障害の「確認行為」だと素人判断していますが、治安が悪くなるわけでも我が家に負の影響がでるわけでもないので、見てるだけです。

強迫性障害はこんな病気
自分の意思に反してある考えが頭に浮かんで離れず(強迫観念)、その強迫観念で生まれた不安を振り払おうと何度も同じ行動を繰り返してしまうこと(強迫行為)で、日常生活に影響が出てしまう状態をいいます。例えば、手が不潔に思えて過剰に手を洗ってしまうことや、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないといったことがあります。 以前は、不安を主症状とする精神疾患である不安障害の一種とされていましたが、不安や恐怖よりも嫌悪感や道徳心と結び付いている症状が多いことから、現在では不安障害から独立した思考や行動の病気に分類されています。

強迫性障害の症状
代表的な強迫観念と強迫行為の内容として、次のようなものがあります。

(1) 不潔恐怖と洗浄
汚れや細菌汚染の恐怖から過剰な手洗い、入浴、洗濯を繰り返す、ドアノブや手すりなどが不潔だと感じて触れないなど

(2) 加害恐怖
実際にそうではないと分かっているのに誰かに危害を加えたかもしれないという考えにとらわれて、新聞やテレビに事件・事故(ひき逃げなど)として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に直接確認したりするなど

(3) 確認行為
戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する(何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手で触って確認するなど)

(4) 儀式行為
自分の決めた手順で物事を行なわないと恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をする

(5) 数字へのこだわり
不吉な数字・幸運な数字に縁起を担ぐというレベルを超えてこだわる

(6) 物の配置、対称性などへのこだわり
物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる

強迫性障害

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