202210-295:真っ赤なポルシェ

昔々。若者が衣食住を削り、マイカーに稼いだカネをつぎ込んでいた時代がありました。団塊の世代はそういう時代を経験しています。
古き良き日々、よく覚えているのは、六本木や西麻布あたりで同世代の女性が左ハンドルの真っ赤なポルシェを颯爽と乗り回しているシーンです。第三京浜ではなく、日中の六本木あたりを小気味よく転がすには馴れと土地勘が必要です。
あの真っ赤なポルシェと同モデルを運転したことがあります。ローでふかせばあっという間に次の信号です、ある程度回転数を上げないとシフトチェンジができません。回転数が不足気味でギアを入れようとするとなかなか入りません。クラッチは重いし、なれない右掌にはマメができてしまいます。操縦が難しいマニュアルの左ハンドルのスポーツカーを当時の若い女性が軽快に転がしていたわけです、本当に恐れ入りました。
昨今、運動不足解消とボケ遅延、健康寿命引き伸ばしを期待してウォーキングやポタリングを日々のルーティンに加えています。そこで時々、あの真っ赤なポルシェのお嬢さんと同じシーンが再現されています。お嬢さんたちに次々に追い越されます。もちろんウォーキングやポタリングは、デュアルスポーツではないのでスピードを競うことはありません、晴れた微風の日に独りゆったりと楽しむことにしています。それでも情けないなと思ったり、勝てないなと思ったりしながら日々精進しております。

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