金言:267:新しい年の始まり

自己責任という言葉を最近は耳にしなくなったような気がします。メディアが、この
言葉は十分に使い古されたと判断して、これに替えて次の目新しい言葉を使っている
ためかもしれません。
今年は、団塊の世代がサラリーマン生活を卒業する元年らしいです。昨年は喪中はが
きが目につきました。今年も、ご自身が親族の中で最年長者となる団塊の世代が増え
ることでしょう。多くの人が、誕生月が来ると、他人の無責任な行動から生じたリス
クをたびたび負ってきたサラリーマン生活の終わりとなりますが、これは人生の終わ
りの始まりでは決してありません。

次の舞台が待っています、セカンドステージの始まりです。今度の役柄は、「自らが
意思表示し、リスクを自らが取る人」です。デシジョンメイキングがリスクテイキン
グと表裏一体をなしている、極めてシンプルな役作りです。自分の責任を肩代わりし
てもらうことはないかわりに、他人のリスクを負うこともありません。思えば、サラ
リーマンになってから、他人に肩代わりしてもらったことが何度あったでしょうか。
助けられるより、巻き添えになることのほうが多かったような気がします。会社のた
め、上司や仲間のため、美しい国、日本のサラリーマン稼業が続きました。

昨年末、明るみにでてしまった不祥事の経営責任を、一人の平社員に責任を押し付け
て逃れようとした企業が報道されました。この一件は、今までどおりとはいかず、経
営者の首がとられてしまいました。野球でもサッカーでも、敗戦の責任は監督がとり
ます。企業活動でも、事業の失敗の責任は社員ではなく経営者がとらなければなりま
せん。もちろんこれからは、税金を無駄遣いする高級公務員も責任をとってもらうこ
とになるはずです。

ようやく、企業でも、個人でも、意思決定をする人間がリスクをとるという美しい国
がが、姿を現し始めました。ならば、今年は、自分が狙った目標に自分自身で猛進し
てみせましょう。
2007年1月元旦

関連記事

  1. 春彼岸
PAGE TOP