202112-732:「だめもと」の効能

ハードルの高い課題には「だめもと」と言って、新規事業や未経験の案件に臆することなく着手し、また実現可能性の低いことも見送らずにこまめに取り組む先輩がいました。難問に苦労しているときは、必要以上に心配しないようにとアドバイスしてくれました。深刻に考えて落ちこんだり、不安になったりしても、問題は解決しないからといわれました。

この人には、常に次があったと推察します。これがだめでもあれがあるということで、目前で困難な問題にぶつかると、次はないかもしれないから、何とかしなければいけないという緊張感と強い意志力が要求される世界には無縁であったような気がします。この人は楽観主義者とは違います。こういう人は打たれ弱いのではないか(難題に直面すると深入りしないですぐ諦める)と邪推してしまいます。
しかしながら、困難な状況下でものごとを深刻に考えることによって状況が好転することはほとんどありません。次がないから逃げるわけにはいかないと踏みとどまるのは、つらいですけれど。

成功者は困難に遭遇しても、常に楽しみながら克服しているといいます。
英国宰相チャーチルは、いいました。
「悲観主義者はすべての好機の中に困難を見つけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見出す。」

自分なりの感想としては、だめもとで困難を楽しむ余裕があるヒトが困難を克服できる人であります。

関連記事

PAGE TOP