202107-382:旧堤王国崩壊が見える化

品川駅前の京急ホテルパシフィックは、高輪と品川のプリンスホテルに囲まれて兵糧攻めのような感じで市場から消えたと思っていました。
今度は、プリンスホテルがコロナ禍で膨らんだ赤字を40余の事業所を売却してしのごうとしているとのことです。
東京プリンスはタワーを建てる前は粗利率の高い儲かる事業所だったはずです。オーナー家から金融業者に経営者が代わり、できる限りのことはやったのでしょう。古き良き時代のホテルマンの暗黙知は所詮属人的なもので、情報共有もスキルトランスファーも無理でした。
買い手が事業所の看板を引き継いで、プリンスホテルが運営受託をするということで、オーナーが変わるだけで事業所の名称も従業員もそのままかもしれません。世の中の定説としては、最低1年は見た目はそのまま事業継続となりますが、その後は買い手が切り売りし、早晩、堤オーナーの夢の跡となります。諸行無常の商いであります。

西武ホールディングス(HD)が13日発表した2021年3月期連結決算は、純損益が723億円の赤字(前期は46億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大で、鉄道事業やホテル事業が低迷した。
傘下のホテル資産を有効活用するため、「ザ・プリンス パークタワー東京」(東京都港区)などの売却を検討すると明らかにした。売却した後は傘下のプリンスホテルが運営を受託する方針。再開発予定の不動産は引き続き保有する。
売上高に当たる営業収益は前期比39.2%減の3370億円だった。22年3月期の純損益は50億円の赤字を見込む。

西武HD、赤字723億円

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