202101-19:パッケージの印刷ミスで発売中止

LAGERと印刷すべきところをLAGARと印刷した缶ビールを製造。
誤りが発覚して製造会社は直前に発売中止を決めました。たった一文字の間違いで製品は廃棄となります。中身に問題はないとしても、世にだせば、話題性で即完売になるでしょうが、製品に表示された誤りは永久に残ります。誤表記は一人歩きするでしょうから、会社のブランドイメージが著しく長期間にわたって損なわれます。長い目で見れば、目先の損よりは将来にわたって企業価値の維持が優先されます。おそらく、印刷ミスの責任が追求され、責任者はみせしめの罰を受けることになります。

あるスキー場のポスター制作で伝説となっている小咄があります。
スキー場のポスターに使う写真は前年のシーズンに撮影し、シーズン終了とともに次のシーズン用のポスター作成を開始します。このスキー場の施設の壁は黄色でした。翌年シーズン直前に、事業所が壁を白に塗り替えました。本社スタッフは現場が壁を塗り替えたのを知りませんでした。撮影は前シーズンに行っていますので壁は黄色です。黄色の壁のポスターの刷りだしを、社長が見ました。社長は塗り替えを指示していましたので、ポスターが黄色の件について制作スタッフに厳重注意し、修正を命じました。
当時、コンピュータ製版は非常に高額な作業だったのですが、降雪前の施設で写真の撮り直しは不可能なため、黄色を白に張り替えて製作物を刷り直しました。
黄色の壁のポスターを見ながら社長から「壁は白だろう」といわれ、スタッフは「白です」と答えたことが社内や取引先の酒席で話題になりました。
製作スタッフは、即日頭を丸めて反省の意思表示を可視化しました。
これで一件落着です。
いい時代でした。

サッポロビールとファミリーマートが共同開発し、2021年1月12日から発売予定だった「開拓使麦酒仕立て」が急遽、発売中止になった。本来は「LAGER」と表記すべきところ、「LAGAR」と、スペルを間違えていたのがその理由だ。つまり、「E」と書くべきところを「A」にしてしまった。成分や表示にはまったく問題がないとのこと。

サッポロ 「開拓使麦酒仕立て」発売中止について

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