金言-989:インド人は白人扱いと思っていましたが

インド出身の母とジャマイカ出身の父のハーフ&ハーフの民主党副大統領候補の顔を見て、米国人にしかわからない人種感覚を感じました。
シルエットでみたらアフリカ系黒人とは思えない鼻筋とか唇をしています。奴隷=アフリカ=黒人という等式では、ジャマイカはスペイン人が黒人奴隷を持ち込んだという歴史があり、現在の国民の大多数がアフリカ系ジャマイカ人ということですから、5世代に遡って一滴でもアフリカの血が混じっていれば黒人という経緯から、米国メディアでは初の黒人副大統領候補と言うようです。

ちょっと気になりますが、インド人とネイティブアメリカンのハーフ&ハーフも黒人になるのでしょうか。インド系アメリカインディアン、インドではアメリカインディアン系インド人となるかもしれません。ジョン・ウェインのインディアンと騎兵隊の時代劇が昨今全く演じられなくなったので、きっと白人にとって自分たちの国の先住民というあまり触れたくない部分で遠慮がでるかもしれません。

日本が米国との戦争に負け占領されていた頃、チョコレートをくれた黒人兵士のイメージはアフリカ系。団塊の世代が小学生の頃、米軍黒人兵士と日本人妻とのハーフ&ハーフはアフリカ系の顔をしていました。昭和の日本人は黒人といえばアフリカ系しか知らず、肌の色が黒いインドやメキシコは黒人とは別の褐色の肌をした外国人であったような気がします。

日本では嫌韓があり、人種も歴史も言葉も容姿も全く区別がつかないけれどルーツが半島とか国籍が日本ではないとかで、日本人とは違うということで嫌う人たちがいます。欧米人にとってはお新香もキムチも大差ないと思いますが。宗教の世界でも、欧米ではキリスト教とイスラム教の対立がありますが、我が国では昔からある神道・仏教を100%否定する仏教系新興宗教との差別があります。宗教の場合は、価値観や暮らし方やカネの使いかたに違いがでるので、運命共同体の仲間にはなれないということになります。

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